SPF材:ウッドデッキ

ウッドデッキ「SPF材」

ウッドデッキを手作りしようと考えた時、ホームセンターなどに行くと、「SPF材」という木材をよく目にしますよね。

SPF材とは樹木の名前ではなく、トウヒ属のSPRUCE(スプルース)、マツ属のPINE(パイン)、モミ属のFIR(ファー)の3種類の木材を総称した名前です。
具体的には、トウヒ属にはホワイトスプルース、エンゲルマンスプルース、マツ属にはロッジポールパイン、モミ属にはアルパインファー、ボルサムファーなどがあります。
最近では、ロッジポールパインは、フローリングやパネル材として高値で取引されるようになってきたので、SPF材として含まれない傾向があります。

カナダから米国にわたる太平洋沿岸からロッキー山脈東部までに生育していて、この地域の森林全体の57%がこの3種類の樹種に属していると言われています。

この3種類の木材は、非常に特性が似ています。
寒い地域でゆっくり成長するSPF材は、木目が細かくて節が小さく、真っ直ぐに伸びて強度があります。
また、軽くて適度にやわらかいために加工性に優れています。
初心者の人でもとても扱いやすい木材です。
ホームセンターなどで安価で売られているのも嬉しいですね。

ですがSPF材の大きなデメリットは、非常に腐りやすいということです。
ウッドデッキなど、戸外で使用する場合は、塗装が絶対に必要になります。
しっかり塗装をしていても、やはり腐食による劣化は防ぐことはできませんので、ウッドデッキでの使用を考えている場合は、このリスクをよく考えた上で使用してくださいね。